Juliaプログラミングクックブックを読んだ感想
Julia Advent Calendar 2019の 4 日目の記事です。
触りたいと思いつつもなかなか触れない Julia(自分のせい) 今年は雑誌WEB+DB PRESSでも Julia の特集が組まれたり、Julia プログラミングクックブックが発売されたりしていて、バージョンも安定版の 1.0 が去年出て、徐々に Julia が広まりつつある年な感じがしました。(はやく、Kaggle でも Julia の Notebook 復活してほしい)
今回は、クックブックを買って読んだので、その感想でも書いていきます。
自分のレベル
- フリーランスの Web エンジニア(Rails)
- 趣味でデータサイエンス(Python)
- Kaggle は Expert にやっとなれた
- Julia で AtCoder の問題解いたりしてた
Julia プログラミングクックブックの感想
翻訳について
プログラミングの翻訳本でよくあるような言葉が統一されていなかったり、日本語がおかしい感じは全然なく、読み進められた気がします。
Julia で何ができるかというよりも Julia を効率的に使う内容がメイン
Julia 0.4 時代に出た書籍Julia データサイエンス―Julia を使って自分でゼロから作るデータサイエンス世界の探索 はデータサイエンスにどう Julia を使えるかの話でした。(現在の 1.0 では動かないコードがほとんどなのでオススメはできません)
クックブックの本はどちらかというと、アカデミックな分野での、数値計算をするための利用方法がメインに書かれているため、データサイエンスの利用目的で読むと少し方向性が違うかもしれません。 一応 1 章分を使ってデータサイエンスの説明もありますが、データベース、JuMP での最適化、Plots.jl、ScikitLearn.jl 等の基本的な部分なので、ニューラルネットワーク等の情報は無いです。
Julia の特徴的な機能についても、細かく触れていますし、高速な計算を紹介するために実際に処理時間を出しながら効率的に Julia を利用できるようになる内容になっています。また、Web サーバー等にも触れられているので、API として公開するなど、実際の本番での運用する際には知っておくと嬉しい情報かもしれません。 また、Julia1.0 系になって、利用できなくなったライブラリ等もあるので、クックブックで使われているライブラリは 1.0 で動くもので、その機能を使う時には毎回書かれているので、そこらへんの情報も参考になりそうです。