programmer

振り返り(KPT)を振り返ることが重要と気づいた

私の働いている株式会社ソニックガーデンでは振り返り(KPT)を定期的に行います。 特に私のように新入社員は毎週先輩社員と一緒に振り返りを行っているんですが、入社してから半年以上が経過し、 最近は次のような問題が何回か発生しました。

  • 以前解決してTryまで落とせた問題が再び問題に出ている。
  • 1人で1日毎の振り返りを考えてみても上手くできず、振り返りすることを避けようとしてしまう。

そもそも、振り返りを先輩社員と一緒に行う理由としては セルフマネジメントができて、1人で日々の振り返りを行えるようになり、常に改善を行える社会人としての基本的な能力を身につけること です。

振り返りをスポーツの練習として考えると次のように捉えることができます。

  • 日々の振り返り⇒基礎練
  • 週末に先輩社員と行う振り返り⇒コーチ練習

理想は日々基礎練を行い鍛えることで、週末にはコーチ練を行って間違った(非効率)な練習をしていたら修正をしていく。

しかし、日々の振り返りができていないので、そんな状態でコーチ練に臨んでも、アドバイスなんかもらえる状態ではありませんでした。

この問題に対して、日々の振り返りを行うために大事なことは次のようなことだと思います。

過去の振り返りのロジックを確認する

振り返りで問題からトライにしていくには、筋の通った考え方(ロジック)が必要です。 しかし、なかなか先輩社員のようにロジカルに考えるのは難しいです。 だったら、 過去に行った振り返りを参考にして、先輩社員がどういうロジックで考えていたのかを確認してみましょう 。 スポーツで例えるなら上手い人の動画をみたりしてフォームを確認することで、自分も同じようにできるようになるはずです。

一度できたからといって継続できるとは限らない

「振り返りを行ってTryが出てきて、次の週には、見事改善されていた」ということは、よくあることです。 しかし、それが 本当に習慣化できているのか は、怪しいです。

くどいですがスポーツで例えると1度ボールを狙った場所に投げられたからといって、次も成功するとは限りません。 たまたま、ボールがいい方向に飛んだだけかもしれません。 しかし、 日々基礎練を行ってできたのであれば、それは試合でも使えるぐらいの武器になっているはず です。

過去の似たような問題で行われた先輩社員のロジックを何回も辿ってみて、自分でも似たような問題で使っていくことで徐々に体で覚えていき、自分の力になっていくのだと思います。

振り返りの結果をロジックと一緒に記録しておく

大事なロジックの部分を後で見返せるように、問題とトライだけでなく、 なぜそこに至ったのかも記録しておく必要があります。例えば振り返りで使ったホワイトボードを写真に撮っただけだと

Problem:タスクの見積もりと実際かかった時間に大きく差があった Try:理由を説明できるなら大丈夫

になっていたら、後で見返しても「なんでこうなったんだっけ?」となってしまします。そうならないためにも、 PとTは一緒に書いてしまう方がロジックが追いやすくなります。

タスクの見積もりと実際にかかった時間に大きく差があったが実際はそこが問題なのではなく、 そもそも遅れることをタスクの担当者に連絡できていないのが問題だった。そうならないためにも、タスクが遅れそうであれば、 タスクの担当者に連絡し、なぜ遅れるのか(急なタスクが入った等)理由がちゃんと言えるのであれば、このような問題はおこらなかったはず。

といった感じで文章で残しておくと後で見直したときに理解しやすいです。

最後に

振り返り(KPT)を振り返る。言葉的には紛らわしいですが、 何回も反復練習をすることで筋の通った考え方が身につければ日々の自分を成長させていけることができるのだと思います。 もう年末ですが来年もより成長してきたいです。