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ベンチャーで新卒が一人前になるということ

最初に

このブログのアクセス解析をしていると、「新卒、ベンチャー」等の就活の内容を期待してこの記事を見に来る人が多くいるみたいです。 しかし、期待されている就活の内容とは少しズレてしまっているので、就活生向けに記事を書きました。よろしければこちらも読んでみてください。

就活中の皆様へ、ベンチャー企業のイメージが変わるかもしれないソニックガーデンを紹介します。

一人前になるとは?

私が勤めているソニックガーデンは、ベンチャー企業ですが、中途採用だけでなく新卒も募集していて私は新卒第一号ということでジョインしました。

新卒で入る場合に弟子制度というものがあり、弟子の場合は師匠の下について日々修行を積み、他のメンバー全員が実力を認めることで 一人前になれて受託の案件が持てるようになったりします。

「修行」「弟子」「関門」「脱落」の謎を解け! 精鋭部隊が集まる採用の秘密

今まで私は一人前になるということは次のようなことだと思ってました。

試験であったり、何かの基準であったりを達成することで、 師匠に認められ、一人前になり色々任されることが増えて、「◯◯の役職になったから予算を多く扱える」 という企業の昇進と同じと思っていました。

しかし、このイメージが成り立つのは 大勢の人がいる企業で、各々の能力を管理するために必要 であって10人規模のベンチャー企業には当てはまりませんでした。

そもそも、ソニックガーデンには人事部なんて存在しませんし(というかプログラマしかいないし)。 、弟子が一人前かどうかを確かめるための試験であったり基準なんてものは、 求められるものが常に変化し続けるビジネスの世界では、そんなものは用意できない はずです。

つまり、このままの考えだと、 弟子でいつまでたっても 一人前になる基準がわからず業務をこなしていく ことになります。

何をしていけば一人前になれるのかがわからないので、五里霧中な状態でした。

一人前になる

では、どうすれば一人前と認められるのでしょうか? 答えは簡単でした。

一人前と認めざるをえない状態にしてしまう

ということなんです。

ソニックガーデンではプログラマを職人としてみますが(弟子制度と呼ばれているのもこの価値観からきています)。 、職人は一人前になる試験なんてありません。師匠が一人前と認めた時から一人前なのです。

認めざるをえない状態を作り出す

では、その 認めざるをえない状態 にするにはどうしたらいいかというと、

ひたすら他の人(師匠クラス)の人達のチケット(タスク)を奪っていく

ただそれだけです。

最初の自分のイメージですと、一人前⇒できることが増える という順序になっていましたが、 実際は逆で できることを増やす⇒一人前 が成り立ちます。

つまり、 弟子と師匠という線引をせずにやってみる・参加してみて、できることを増やす ことが 一人前になるために必要な道なのだとわかりました。

もし任せて失敗をしたら?

しかし、この方法だと、失敗することだってよく起こります。 師匠がやっていることを弟子がやろうとしているので当たり前です。 時には取り返しのつかないような被害の大きい失敗もあるはずです。

ここでは、「失敗しないためには?」の話はしません。失敗は起きるものとして考えます。 もちろん、ベンチャーでメンバー同士のやっていることを把握できていれば、 危ない場合には師匠クラスや同僚の人達がサポートしてくれることもありますが、 以前、社長の倉貫さんが言ってくれたのは

「最後の砦として社長という人がいるのだから、失敗を恐れる必要はない」

という言葉でした。社長が「失敗しても最終的には私が謝るから恐れずいけ」という意気込みだからこそ、 弟子も師匠クラスの人達も攻めていけるのですね。

私も新卒で入社して、1年が経ちました。まだまだ師匠クラスへの道のりは長いと思いますが、 これからも、一人前になるために日々の業務を タスクを奪う というスタンスでこなしていきたいです。